研究室

公立はこだて未来大学・平野智紀研究室は、社会連携センターとメタ学習センターの両方に属する学内唯一の研究室です。広く教育・学習という視点から、社会に近い実践や研究を行っています。

情報システムコース・情報デザインコース・知能システムコース・複雑系コースの卒業研究を受け入れることが可能です。いずれのコースからも他コース教員としての受け入れとなります。研究テーマに応じて、学内外の研究者・実践者と連携します。

(1) ワークショップ実践研究、(2) 地域に関する研究、(3) アートに関する研究、(4) 学習環境デザイン研究に関心をもつ学生のみなさんをお待ちしています。


2026年度の卒業研究テーマ

・ネイルデザインにおける自己評価と他者評価のずれ
・日本文化に根ざした音楽体験の設計と評価
・YOSAKOIソーランにおける踊り子の観客に対する意識変容
・オーラルヒストリーのデジタルアーカイブ構築と利活用に関する研究

2025年度の卒業研究テーマ

・生成AIとの対話によるキャリア形成支援
・若者の政治に関する忌避感を軽減するワークショップの実践
・観光地函館における住民のシビックプライドに関する質的研究


(1) ワークショップ実践研究

ワークショップとは、普段とは異なる視点から発想する学びと創造の手法で、コミュニケーションやアイデア発想、地域課題解決のために活用されています。ワークショップは知識伝達型の授業とは異なり、参加者の主体性や創造性、意図せざる学習をも重視します。子ども・学生・社会人を対象にワークショップをデザインし、それを実践し、実践から得られたデータをもとに評価します。

参考書籍:
山内祐平・森玲奈・安斎勇樹(2021)ワークショップデザイン論・第2版.慶應義塾大学出版会.
安斎勇樹・塩瀬隆之(2020)問いのデザイン:創造的対話のファシリテーション.学芸出版社.

(2) 地域に関する研究

地域に暮らす人々や、地域で行われている活動、地域に残る文化や資料などを対象に研究を行います。インタビューやフィールドワークなどによる調査に加えて、地域の人々と関わりながら実践を行い、その過程や成果について評価します。地域アートプロジェクトや文化・観光なども研究対象になります。

参考書籍:
シビックプライド研究会編・伊藤香織・紫牟田伸子監修(2008)シビックプライド―都市のコミュニケーションをデザインする.宣伝会議.

(3) アートに関する研究

アートとは人間特有の営みであり、アート作品は人にさまざまなことを感じさせ、考えさせてくれます。そしてミュージアム(美術館・博物館)は、人とアートをつなぐ、ゆるやかな学習環境のひとつです。アート作品の制作や展示、ミュージアムでのワークショップなどの実践に取り組み、その過程や成果を評価します。

参考書籍:
福のり子・北野諒・平野智紀(2023)対話型鑑賞のこれまでとこれから.淡交社.
平野智紀(2023)鑑賞のファシリテーション.あいり出版.
鈴木有紀(2019)教えない授業:美術館発・答えのない問いに挑む力の育て方.英治出版.

(4) 学習環境デザイン研究

教育・学習の理論をもとに、学習環境デザインに関する研究を行います。とくに学校外のインフォーマルな学習環境において、ICTを活用した新たなシステムや教材・ゲームなどを開発して評価したり、質的・量的な調査を行ったりすることを通じて、イノベーティブな学習環境のデザイン原則について明らかにすることを試みます。

参考書籍:
美馬のゆり・山内祐平(2024)未来の学びをデザインする・新版.東京大学出版会.
山内祐平(2020)学習環境のイノベーション.東京大学出版会.