[お知らせ] 『学力をのばす美術鑑賞 ヴィジュアル・シンキング・ストラテジーズ』発売!

私も翻訳に参加したフィリップ・ヤノウィン『学力をのばす美術鑑賞 ヴィジュアル・シンキング・ストラテジーズ』が淡交社より発売になりました。

学力をのばす美術鑑賞 ヴィジュアル・ シンキング・ ストラテジーズ: どこからそう思う?
フィリップ ヤノウィン
淡交社
売り上げランキング: 4,319

〈美術鑑賞教育VTSで学力がのびた!〉
〈アート鑑賞で総合学力をのばす、アメリカ発の教育カリキュラム〉

「VTS——Visual Thinking Strategies」とは、フィリップ・ヤノウィン氏(元ニューヨーク近代美術館教育部部長)が開発した、アートを通じて鑑賞者(学習者)の「観察力」「批判的思考力」「コミュニケーション力」を育成する教育カリキュラム。対話を介してグループで作品をみる鑑賞方法を提唱するVTSは、算数、社会、理科など他教科へも応用できるメソッドであるところが特長です。日本の学校教育においても、対話型美術鑑賞教育が重要視され、その具体的な方法を説く教科書がもとめられています。わが国で対話型鑑賞を実践している京都造形芸術大学アート・コミュニケーション研究センターが翻訳した『VisualThinking Strategies』(ハーバード大学出版局刊行)は、まさに日本で唯一の鑑賞教育のためのテキストです。

Amazonでは「芸術教育」や「図工・美術」のカテゴリでベストセラーになったり、2位~3位に下がったりということを繰り返しているようです(笑)

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フィリップとは、2011年~2012年の京都造形大でのセミナー「Visual Thinking Strategies Japan」で出会いました。翻訳をしていて、その教育に対する信念やウィットに富んだ表現(やや難解…)など、思慮深くかつおちゃめなフィリップの顔がみえるようでした。また、邦題に「学力をのばす」という言葉を入れているとおり、思った以上にアメリカのカリキュラムや教育評価に対する目配せの多い本でした。ちなみに原題は Using Art to Deepen Learning Across School Disciplines と、教科をまたがった学びを深めるアート、といった意味合いです。

日本語版オリジナルコンテンツとしては、福のり子先生、伊達隆洋さんによる、あとがきに代えた対談が収録されています。京都造形大で大学生向けに実践されているACOP(Art Communication Project)とVTC/VTSとの関係や、鑑賞教育にかける思いなどを知ることができます。

ぜひお手に取っていただき、ご意見・ご感想などお聞かせくださいませ。