大学と芸術祭の深イイ関係?山形ビエンナーレに行ってきた!

yamagata-biennale
週末まで開催していた、みちのおく芸術祭 山形ビエンナーレに行ってきた。元県庁の建物(文翔館)をメイン会場に、山形市街、東北芸工大にも展開する芸術祭。ボランティアさんもがんばっていたし、規模もコンパクトでよかった。山形の人ならたぶん誰でも知っている文翔館をメイン会場とすることで、現代アートのプロジェクトを、建物のスペシフィティを借用しつつ近代以降の山形の歴史に重ね合わせることに成功していた。

みちのおく芸術祭 山形ビエンナーレ
http://biennale.tuad.ac.jp/

芸術祭のメイン会場が、この旧県庁の建物であったことのメタ的な意味は大きいと思う。県を挙げて芸術祭をサポートしてるように見える。また、東北芸工大やまがた芸術学舎は、もともと知事公舎だったというのにも驚いた。そういえばこの大学は公設民営の芸術大学である。行政との距離が近い?地域とのつながりが強い?のかなとも思った(そういえば、京都造形大と統合を目指しているけど、芸工大が公設民営であることから難航しているという話を聞いたことがあった)。

《おしえて!編集長》 どうなるの?東北芸工大―京都造形芸術大と統合へ(2011年7月22日の記事。統合は見送られています)
http://www.yamacomi.com/2628.html

メイン会場以外の市街地に開かれた展示は、旧西村写真館と山形一小「学び館」のみ。体験型だったり場所性を強調していたり、展示は文翔館より芸術祭っぽいが、こうした取り組みは玉石混交になりやすい。それを避けるため、規模をあえて小さくしているのかもしれない。

geikodai

今回の芸術祭は、東北芸工大が文化庁から「大学を中心とした文化芸術推進事業」として予算を取っているとのこと。大学が芸術祭を主催することの意味も考えさせられた。学生と思われるボランティアさんたちが、すごくがんばっていた。ビエンナーレ(二年おきの開催)を表明していることは、芸工大の学生が4年間のうち必ず2回は芸術祭を経験するようにという教育的意図かな、とも推測した。

山形ビエンナーレ、東北芸工大が、この芸術祭バブルの中で、芸術祭ではなく、地域に開かれた2年に一度の大学祭を催したのだ、と考えると、わりとしっくりくる(深イイ)のかも、と思った。いい意味で、これは大学祭の新しい形なのかもしれない。

アテンドしてくれた山形出身レスター大学大学院の真木まどかさん、一緒に回ってくれたまれ美ゼミのみんな、ありがとうございました!